キャバクラで癒やされたいタイプのお客様

「キャバクラという空間で癒されたい」というのは、キャバクラがどういうところかをよく知っているお客さんに多いタイプです。つまり、すてきなキャストほど口説くのは難しいということをよく理解しているのです。客として初めてキャバクラという世界に足を踏み入れたときは、ほとんどの男が「女の子を口説くところ」だと思っています。上司や取引先の人に連れてこられた新婚の男や、キヤパクラ遊びというステータスを楽しむために足を踏み入れたという男以外は、「よーし、かわいい子を口説き落とすぞl」と意気込んでこの世界に入ってくるものなのです。

 

そして、ほとんどの男が返り討ちにあい、「キャバクラで女の子を口説くのは難しい」という結論に達するのです。しかし、ふつうならばそこで「もうキャバクラ遊びはやめた!」となるのでしょうが、なぜかまた返り討ちにあいに、キャバクラに足を運ぶのです。ぞれは、エッチこそできないにせよ、精神的な恋愛ができるということと、キャバクラで過ごす数時間が、仕事や家庭の悩みを吹き飛ばしてくれるからです。さらに、キャバクラですてきな女の子と話ができて、盛り上がること自体に喜びを感じるようになっていくからです。ここでいう「癒しを求めているお客さん」とは、そういうお客さんのことです。

フリーでの対応

基本的に、初めから癒しを求めてキャバクラに来るお客さんは少ないものです。口説き目的で来ているうちに、癒し目的に変わっていくというケースが圧倒的に多いのです。

 

ですから、フリーでついたときは口説き目的のお客さんと同じように接しながら、その人の性格に合わせて努めて明るくふるまう、もしくはしっとりと語りに入るという形がベターでしょう。とりあえずフリーでは、次に指名をもらわなければ話になりません。そのため、「この子なら口説けるかもしれない」と思わせておいて、2回目、3回目のときから癒しモードに入っていくというのも一つの方法です。

 

ただ、パッと見で、明らかにこの癒し目的タイプと思われる人には、キャバクラ歴を聞いてみましょう。キャバクラ歴の長いお客さんの中には、癒し目的の人が結構いるものです。そういうお客さんには、最初から癒しモードで勝負するのも手です。たとえば、初めから癒し目的のお客さんにウケるのは、次のようなキャラクターです。

  1. とにかく元気で活発
  2. 明るく、お客さんを楽しませてくれる
  3. 天然系で、ほんわかしている
  4. 堅苦しくない話題で、無理なく会話のキャッチボールができる
  5. 聞き上手で、お客さんの会話をどんどん引き出す

つまり、お客さんが気を使わなくてもよいキャラクターです。お客さんとしては、「ひょっとすると口説けるかもしれない。仮に口説けなくても、この子といると楽しくて時間を忘れるからいいや」という感覚で指名をするパターンが多いのではないでしょうか。

指名をもらってからの対応

癒し目的のお客さんの場合、指名をもらってからの対応は、時間をかけてあなたの癒しワールドにハマってもらうしかありません。このワールドにハマったお客さんは、一種の中毒症状に陥ります。キャバクラ遊びの本道は、この癒しワールドではないかと私は思っています。とにかく、「落ち込んでいるときや悩みがあるときは、あの子に会って発散しよう!」
という気持ちになってもらえればベストです。

お客さんの環境を知る

一口に「癒し」と言っても、お客さんによって癒されるパターンは異なります。甘い会話と穏やかな雰囲気で癒される精神セラピ系の人、とにかく明るく、ギャグを言い合って発散することによって癒される人、上司にも家族にも言えないグチを聞いてもらうことによって癒される人などさまざまです。

 

このパターンは、その人の性格もあるでしょうが、本人の置かれている仕事上の環境・家庭環境によっても遣います。そのため接客にあたっては、そのお客さんが置かれている環境を、ある程度理解しておく必要があります。ただ、これは相手のことをある程度理解したうえで接客することが大切だからであって、接客の際の話題にするためではありません。つまり 「世の男性はそういうものなんだ」という知識として持っておくということです。この点には、くれぐれも注意しましょう。

仕事上の環境

では、まず仕事上の環境で考えてみましょう。誰でも新入社員で入社したばかりの頃は、意気揚々と仕事をしています。しかし3年、4年とたつと、「自分が本当にやりたかった仕事はこれなんだろうか?」という疑問にぶちあたります。真剣に転職を考える時期もあります。そのうちに主任とか係長といった役職がつくと、給与はそれほど上がらないのに責
任だけ重くなってきて、ストレスが溜まるようになっていきます。

 

課長クラスになると、上からは叩かれ、下からは突き上げられます。精神的にも肉体的にも一番きつい時期で、ストレスは極限に達します。また、このクラスは年齢的にも、若い頃に比べてストレスを発散する方法をあまり持っていません。部長・次長クラスになると、ある程度の権限を持ち、仕事もある意味安定しています。しかしその一方で、自分の先が見えてくる時期でもあります。そのため、一部のエリート以外は「守り」に入って向上意欲をなくしていることが多いものです。なかには、「一生懸命やってきた自分の仕事人生はこんなものだったのか」という慣りを感じている人すらいます。

 

経営者はこの不況の中、経営がうまくいかないという苦悩を抱えている人が多いでしょう。また、経営はまあまあうまくいっていても無能な部下(優秀な部下でも、経営者からは無能に見える)を抱え、すべて自分でやらなければならないというストレスを抱えています。

家庭環境

次に、家庭環境で考えてみましょう。

 

家庭環境は妻帯者か独身か、また子どもがいるかいないかによって異なります。まず結婚して2、3年たつと、奥さんの小言が気になるようになります。子どもが生まれると奥さんは子ども第一になり、夫はおざなりになります。子どもが小学校くらいになると、父親だけ家庭で浮くようになってきます。結婚して年月もたつと子どもが大きくなり、家の中での父親の居場所がなくなります。すると、「自分はお金を運んでくるだけの存在ではないか」という被害妄想やひがみが出てきます。そして真剣に離婚を考えたりしますが、子どものことを考えるとそれも無理だと悟り、精神的な泥沼にハマってしまいます。

 

世の妻帯者、子持ちの男性すべてもかこうだとは言いません。しかし、癒しを求めてキヤパクラに来る人は、このような環境にいる人が多いものです。その人の年齢や立場、家族構成などを聞いて、どのような環境の人なのかを想像してみてください。

キャバクラの癒しワールドに誘一つテクニック

癒しワールドに誘うテク二νクに「これ」といった決定的なものはありません。お客さんによっても違いますし、キャストのキャラクターによっても違います。ただ、唯一「ベスト」と言えるテクは、「心の底から接する」ということです。色恋営業はある程度ウソの世界です。好きでもない人に好きと思わせなければならないのですから。そして色恋の場合は、そのウソも結構通用します。ところが、癒しは「真心」です。癒しの場合、単に男と女として接するのではなく、「女」プラス「誠実な1人の人間」として接することが大事になります。ですから、悩みも親身になって聞いてあげましょう。

 

自分の意見を言うときも、真剣に伝えてあげましょう。自分の悩みを相談するときも真剣に相談しましょう。楽しいギャグにも真剣にのめり込みましょう。その一つひとつの「真心」が、癒しワールドをつくり上げます。そして、お客さんの来店時と、帰りに送り出すときには、お客さんの顔を必ず見ましょう。来店時に「今日は疲れた顔をしているな」とか「あれ、今臼は頭か暗い。何かあったのかな?」というような様子だったのが、送り出すときにはさわやかな顔をしていたら、それはあなたの癒しの世界の成果です。

 

お客さんを癒すことに喜びを感じられるようになったら、あなたの癒しパワーはほぼ完成されていると言ってよいでしょう。